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加藤 一憲*; 宮原 信哉
PNC TN9420 94-005, 74 Pages, 1994/03
高速炉において、ナトリウム漏洩事故時にNAの蒸発・燃焼によって気相中に放出されるヨウ素のうちガス状のものが生成された場合は、エアロゾル状のものと異なり時間により減衰することがなく長時間雰囲気中に存在することが考えられる。このため、ガス状のヨウ素の生成は事故時の被曝評価上重要な事象で、その生成量、形態、気相への放出割合は正確に把握しておく必要がある。本調査では、現在までに得られた研究結果をまとめることによりガス状ヨウ素の生成について現状得られている知見を整理し、今後これらを実験的に調べる時の参考とすることを目的として、国内で実施されたヨウ素に関する研究成果よりNA燃焼時に液相から気相への放出されるヨウ素の割合(KB)とその時発生するガス状ヨウ素の割合について調べ以下の結果を得た。1NAプールから気相へのヨウ素の放出割合、NA温度400550の範囲におけるNA蒸発及び燃焼時のヨウ素のKB(エアロゾル中のI/NAとNAプール中比)は1以下。2ガス状ヨウ素の生成割合、NAをARガス中で蒸発させてから大気中に放出した条件の試験では、ガス状ヨウ素の生成割合は放出されるNAの温度に依存し、最大約60%(AT100)であった。但し、その傾向は明らかではない。NAをO2濃度4.5%21%雰囲気中でプール燃焼させた条件試験では、ガス状ヨウ素の生成割合は概ね5%以下。報告の中には異常に高い生成割合を示したデータも含まれていた。
土井 大輔; 近藤 俊樹; 菊地 晋; 清野 裕
no journal, ,
ナトリウム冷却高速炉のソースターム研究の一環として、気相中におけるガス状ヨウ素の生成挙動に着目した研究を実施している。本発表では、この生成挙動を推定するために、ギブスの自由エネルギー最小化法に基づいて、雰囲気中酸素濃度や温度などをパラメーターとした化学平衡計算を実施した結果について報告する。
唐澤 英年; Rizaal, M.; 三輪 周平; 木野 千晶*
no journal, ,
SA解析において、FP挙動に関する化学反応の重要性が指摘されている。このため、先回(23春)、CsI挙動の温度依存性を評価したTeRRa実験を対象にし、ガス状ヨウ素の生成量をECUMEデータベースを用いた気相化学反応モデルにより評価した。今回、CsI挙動に及ぼすBの影響を評価したCsI-BO-TeRRa実験を対象にして気相化学反応モデルを検討した。実験では、BOを加えることによりガス状ヨウ素の生成量が約10倍増加した。この挙動を説明するため、Cs-I-H-O系反応機構にBOから生成するHBOとCsIやCsOHとの反応を追加したCs-I-B-H-O系反応機構を設定した。ECUMEデータベースの化学反応速度を用いた計算により、BOの追加によるガス状ヨウ素の増加(1,273Kで約26倍)を確認できた。高温でガス状ヨウ素が十分に生成するという結果が得られ、温度が下がっていく移行時の化学反応計算によりTeRRa実験を再現できる可能性を示した。